
子どもの発達が気になる…。
全然言葉を話さない。
療育に通ったほうがいいのかな。
子どもの成長・発達気になりますよね。
我が子も療育に通っています。気持ちはすごく分かります。
そこでこの記事では我が子が療育に通うまでをお伝えしたいと思います。
京都市の例にはなりますが、少しでも参考になれば幸いです。
療育開始後が知りたい方はこちら!
1歳半検診~発語なし~

まず「療育」という言葉が出始めたのが1歳半検診の時です。
周りの子が「ママ」「パパ」「ブーブー」「ワンワン」など発語があるなか、
我が子はうんともすんともでした。
それどころか、全く声を発しませんでした。
それでもまだ1歳半なので、2歳まで様子をみましょうか。
ということになり、2歳になってもまだ発語がなければその時また相談しましょうと終了。
ここでハッキリではありませんがふわっと「療育」という言葉を聞きました。
まあでも待つしかないかーとまだ特に何も考えてはいませんでした。
2歳~発語なし~子育て相談

2歳になってもやっぱりうんともすんともな我が子。
唯一「あー」は言うようになりました。
怒るときは「あー!!」、泣くときは「あーあー」、何か訴える時は「あっあっ」
「あ」の使い分けがスゴイ。
市役所に行く用事があり、なんとなく
「そういえば2歳になりましたが、発語まだです。2歳まで様子をみましょうと言われてましたが、どうしたらよいですか?」
と市役所の子育て支援課に聞いてみました。
すると、それは一度専門家?に相談してみましょうと言われ予約をとることに。
予約はその日から2週間後でした。
心理士による面談・相談
2週間後市役所にて心理士による面談・相談がありました。
年配の女性の方で、積み木をしたり、指差し、型はめなど1歳半検診で行った検査をしました。
ブロックは積めましたが、指差しは全くしませんでした。
「車は?」「ワンワンは?」と聞かれても終始睨み続ける我が子。
やめてーと言いたくなりましたがガマン。
指差しは出来なかったものの、他はなんとかできたので、結局また2歳2、3ヵ月までまた様子を見ましょうと言われました。
何回様子見るんだか…と内心思いながら本日はこれで終了。
2歳3ヵ月~やっぱり発語なし~

心理士相談2回目
2歳3ヵ月になっても何も話さない我が子。
というわけで、2歳3ヵ月になりましたけどまだ何も話しません。
と市役所・子育て支援課に言うと心理相談の2回目の予約を取られました。
ここでも前回と同じ検査をします。
積み木、指差し、型はめ、紙に縦と横の直線が書けるかなど。
今回は若い男性でしたが、ここでも指さしはせず。
何で初めて会ったやつに聞かれて答えないといけないんだ。と言わんばかりの睨みようでした。
相手が女性でも男性でも、若くても年配でも関係なさそうです。
ここで療育に通わせたいなら申し込みをしたほうがいいと言われました。
ただ、今申し込んでも発達検査を受けるまでに2,3ヵ月待ち、
実際に療育施設に通うまでにさらに3ヵ月待ちと言われました。
京都市は特に待機している人が多いんだとか。
というわけで、とりあえず申し込みをすることにしました。
2,3ヵ月後に発達検査の電話がありますのでとのことでした。
2歳4ヵ月~児童福祉司から連絡~

2回目の心理相談の翌月、児童福祉センターから児童福祉司と名乗る方から連絡がありました。
一度児童福祉センターに来て欲しいとのことでした。市役所とは全然違う場所です。
2,3ヵ月待ちだと聞いていたのに早かったなと思いきや、これは発達検査ではなく児童福祉司の面談でした。
子どもの検査などはなく、子どもの性格や普段の様子、出来ることやできないことなどの聞き取りでした。
我が子の担当なので、今後何かありましたらお気軽に相談してくださいと言われました。
ちなみに中年の男性です。
そしてまた、発達検査の日程が決まれば電話しますとのこと。
2歳6ヵ月~発達検査~

2歳6ヵ月になったころ、ようやく発達検査の連絡がありました。
ちなみにまだ何も話しません。
今度は児童心理司と名乗る若い女性。
検査自体は今まで行った検査とほぼ一緒でした。
加わったのは階段の上り下りができるか、
何個かの紙コップを裏返した中に小さい犬の置物を入れてぐるぐる回してどっちだ?みたいのもしました。
我が子はこれが苦手みたいで何度やっても当たりませんでした。
目で追うのが苦手なのかな?
あと色の識別もできませんでした。
段々嫌になってきて機嫌悪くなってもう何もしてくれなかったり…。
そんなこんなでたっぷり2時間近くかかって、当日に検査結果は口頭で伝えられます。
診断は発達遅れ?グレーゾーン

診断はハッキリとはつかず俗に言うグレーゾーン。
2歳6ヵ月ですが、知能的には1歳10ヵ月くらいだと言われました。
そして「療育に通ったほうがお子様にとってもいいと思いますが、どうされますか?」と聞かれ
あくまで判断は親に求められる感じでした。
と言ってもすぐに通えるわけではないので、半年くらいは待っていただくことになると。
とりあえずじゃあ連絡待ってますーとこれで終了です。
2歳9か月~初!発語~

2歳9ヵ月になってやっと初めて発語がありました!
初めて話したのはなんと「ばあば」
いや、そこは「ママ」じゃないんかい!と突っ込みましたがまあよしとしましょう。
そんなにばあばと密な関係ではないんですが、言いやすかったんですかね。
その後「じいじ」「ワンワン」「ブーブー」「ニャーニャー」とポロポロと出始めました。
「ママ」悲しいことに遅かったですね。
あと「バナナ」が言えなくてずっと「バナ」と言っていました。
このまますらすらと話し出すかと思いきやそう思い通りにはいきません。
10個くらい言えるようになると一度止まって、その後はゆっくりですが2語文も話し始めました。
ですがそれは家の中だけで、相変わらず外にでるとだんまりです。
2歳11ヵ月~発達検査から半年後、突然の電話~

少しずつ話すようになったなと思っていた矢先、突然電話がありました。
児童福祉センターからです。
療育施設に空きがでたので、一度見学どうですか?といった電話でした。
発達検査から半年たっていました。
しかもその間一度も電話はなく、この時にかかってきた電話でも
その後言葉はどうですか?といった声掛けもありませんでした。
う~ん。正直ちょっとイラっ。いい加減すぎないか。ほったらかしもいいところ。
担当とかいう児童福祉司はどこいった?
とはいえせっかくなので一度見学に行くことにしました。
2歳11ヵ月~療育施設見学~

施設見学は児童福祉センターから電話があってから2週間後でした。
自分で施設に電話をして予約をとりました。
当日施設に行くと他にも見学の親子が2組いて、私たちを含めて3組。
先生なのかスタッフの方が4人と施設長がいて、マンツーマンで子どもたちを見てくれていました。
ですが我が子は生粋の人見知り。ここでも一言も声を発せず。
沢山のおもちゃやトランポリン、ボールなどが用意されていたにも関わらず、私から片時も離れませんでした。
他の子どもたちは普通に遊んでいました。
一通り説明を聞いて、通うか通わないかの判断はできれば早く決めて欲しいと言われました。
後ろに何人も待機している子がいるそう…。
3歳~療育申し込み手続き~

1年以上かけてここまで来たのでとりあえず通うことにしました。
申し込み手続きをして、もう一度今度は一人で施設に行って面談をしました。
我が子の家での様子、出来ること、出来ないこと、好きなもの、嫌いなもの、困っていることなど細かく話をしました。
とりあえず我が子の場合は対人面が苦手なので、そこを重点的に見ていきますとのこと。
手続きの流れ
療育に通うには「受給者証」が必要になります。
「受給者証」とは市町村から交付されるもので、この受給者証があれば世帯所得によりますが利用料の9割は自治体負担になり、自己負担が1割で利用できます。
「療育手帳」とは違いますのでご注意を。
通常は申請書やマイナンバー、支援が必要だと証明する書類をもって市役所に申請にいかなければならないのですが、私の場合はこちらの施設の人にすべて渡しました。
申請時に必要な書類の一つに「障害児支援利用計画案」というものがあるのですが、原則相談支援員の人が作成するらしいですがこれも作成にかなり待ちがいるらしく、セルフプランという形で保護者である私が利用計画案を作成しました。
といっても例文があってそれをみて書くだけです。
支援が必要な証明書も私は持っていないので、そもそも児童福祉センターからの紹介なのでそちらから渡るのかな?と勝手に推測しています。
ネットなどでは自治体の調査員による審査や調査があるといいますが、そんなものはなく書類を提出して終わりです。
あとは受給者証が送られてくるのを待ち、届いたら施設に提出するだけです。
ただ、我が子は3歳なので無償化の対象になり、おやつ代や製作費以外は特に費用はかからないらしい。
でも個別相談や家庭訪問、保育園や幼稚園に訪問などをしてもらうと別途かかるそうなので、受給者証はやはり必須らしいです。

3歳1ヵ月~療育開始~

我が子が通う療育施設は1回90分、子どもは5人までです。
子ども5人に対して先生は3~4人なので、保育園や幼稚園とは違い手厚いです。
ここでは子どもと一緒にやってきて、子どもを預けて保護者は待機部屋に移動します。
預ける時はギャン泣きで、かわいそうですがそこは迎えにくるからねーとサッと去ります。
そして保護者はというと待機部屋で我が子の様子をモニタリングです。
自分のいないときの我が子の様子をモニタリングするのは、なかなかできないのでちょっと楽しいです。
あんなに泣いて去ったのに意外とすぐに泣き止んで遊びだすのね。
終了15分前に我が子を迎えに行き、先生から今日の様子を聞きます。
極度の人見知りなので、まだまだ先生たちに慣れるのには時間がかかりそうです。
療育開始後について詳しくはこちら!

療育とは?発達障害とは?

そもそも療育とは何をするのか?
「療育(発達支援)とは、障害のあるお子さまやその可能性のあるお子さまに対し、個々の発達の状態や障害特性に応じて、今の困りごとの解決と、将来の自立と社会参加を目指し支援をすることです。」
では発達障害とは?
「発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害です。」
誰しもがある得意・不得意の特性の苦手の部分が大きく、日常生活に支障をきたす、社会生活に困難が発生する。
では我が子は障害のあるお子様なのか?
うーん。わかりません。
我が子のようなグレーゾーンの子どもはすごく多いらしいです。
特性と性格の違い

よく聞くのは発達障害の子の「特性」という言葉です。
「特性」とは性質のひとつで、他とは異なる特有な性質という意味です。
では「性質」とは持って生まれた気質という意味で、周囲の影響を受けることなく、生まれ持った特徴を指しています。
「性格」とはその人の持っている感情や意思の傾向のことです。人柄や人となりと言った意味で使われます。
人見知りをするとか引っ込み思案なのは性格ではないのか?とも考えましたが「性格」は後天的なもののようです。
成長するにつれて影響を受けるものだそうです。
ややこしいですが、発達障害の子がもつ特有のこだわりであったり感覚過敏などは持って生まれたものということで、その特性ゆえの困難な生きづらさを軽減する、サポートするのが療育というわけです。
発達障害3つの種類

発達障害は大きく3つに分類されます。
- 自閉症スペクトラム障害(ASD)
- ADHD(注意欠如・多動性障害)
- 学習障害(LD)
自閉症スペクトラム障害(ASD)
自閉症スペクトラム障害は、自閉症やアスペルガー症候群、広汎性発達障害などが統合されてできた診断名です。
主な特徴として
- 目が合わない
- 他の子に関心がない
- 言葉が遅い
- 一人遊びが多い
- 指差しをしない
- 人のマネをしない
- 名前を呼んでも振り向かない
- 表情が乏しい
- 落ち着きがない
- かんしゃくが強い
- 大きな音が怖い
- プールやお風呂が苦手
- 人が多いところが苦手
主にコミュニケーションや対人関係の困難さや強いこだわり・行動、感覚過敏などがあげられます。
もちろんこれらすべてに当てはまるというわけではありません。
どんな子どもでも当てはまるものもあれば当てはまらないものもあるでしょう。
どれだけ困っているかというところから考えます。
困りごと例

◆言葉が遅く言葉でやりとりができず、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを理解することが難しい。
◆コミュニケーションが苦手で集団行動ができない。友達ができにくい。
◆こだわりが強く同じおもちゃでしか遊ばない。急なスケジュール変更に対応できない。
◆気に入らないことがあるとパニックや激しい癇癪を起す。頭を壁にぶつけたり髪の毛を抜いたり自分を傷つける。
◆光や音に敏感で極端に嫌がる。逆に感覚が鈍くてケガをしても気づかない。
ADHD(注意欠如・多動性障害)
ADHDは、注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害とも呼ばれ、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(思いつくと行動してしまう)といった症状が見られる障害です。
主な特徴として
- 落ち着きがない
- 癇癪が強い
- 片付けができない
- 作業を最後までできない
- 集中できない
- 忘れ物が多い
- 時間管理ができない
その名の通り主に落ち着きがない、じっとしていられない症状です。
特に自分だけ他のことを始めてしまったり、約束や締め切りを忘れてしまったりと周囲から注意されることが多いです。
困りごと例

◆授業や課題に集中できない。
◆忘れ物をしたりうっかりミスが多い。
◆片付けや整理整頓ができない。
◆じっと座っていられない。順番を待てない。
学習障害(LD)
学習障害とは、全般的な知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる発達障害のことです。
主な特徴として
- 読むのが遅い
- 内容が理解できない
- 誤字・脱字が多い
- 計算が遅い
これら以外のことはそれなりにできるので、なぜできないのかと理解されにくい。
困りごと例

◆読むことが苦手で読み間違いが多く、たどたどしい。文章を読むと非常に疲れる。
◆書くことが苦手で文法や句読点の間違いが多い。作文などが書けない。
◆数を理解できず、計算ミスが多い。複雑な計算ができない。
困っている、悩んでいる、気になるならまずは相談を!

私のきっかけは言葉の遅れでしたが、それ以外にも発達障害の項目にガッツリ当てはまるものはいくつもあります。
療育に通うことはプラスになることはあってもマイナスになることはないと思います。
先生たちは子どもと密に関わってくれるし、相談にも乗ってくれるし、行くところがなくて近所の公園に行くよりはよっぽど有意義なのではないでしょうか。
子どものモニタリングなんてそうそうできないし、モニタリングといってもずっとみていなくちゃいけないことはないですし、ちょっと一人で外出もOKです。
京都市の場合ですが、初めての相談から1年以上かかりました。
相談は早ければ早い方がいいです!
デリケートな話題なので、ママ友にも相談しにくいと思います。
でも悩んでいる、困りごとが多い、少し気になる程度でも全然いいので、一度相談をおすすめします。
特性を理解することで、周囲の理解も得られますし、自分自身も子どもとの関わり方を見直せます。
理解されないまま注意されたり、叱られたりすることが多いとやる気や自信を失くしてしまいますよね。
今後の親子関係、人間関係を良くしていくためにも大切だと思います。
コメント
[…] […]